
「ついイラっとして、怒鳴っちゃった」は、本当?
「ついイラっとして、怒鳴っちゃった」は、本当?
「ついイラっとして、怒鳴っちゃったんです」
「頭に血が上って、どうしても感情を抑えられなくて……」
こんな言葉を聞くことがあります。
でも、本当にそうでしょうか?
大切な得意先から電話がかかってきたら?
例えば、あなたが誰かと口論になり、イライラして怒鳴っているとします。
その瞬間に、大切な得意先から電話がかかってきたら、どうしますか?
「うるさい!今それどころじゃない!」とは、たぶん言わないですよね。
私もきっと、電話に出た瞬間、
「あ、○○様、いつも大変お世話になっております!」と、声のトーンまで変わる。(笑)
さっきまで怒鳴っていた人が‥です。
では、さっきの「感情を抑えられなかった」というのは、何だったのでしょう?
もちろん、怒りには個人差があります。
思わず声を荒らげてしまうこともあるでしょう。
しかし、多くの場合、「怒りをコントロールできない」のではありません。
実際には、「誰に対して、どこまで感情を出していいのか」を無意識に判断している。
だからこそ、得意先にはできることが、家族や部下にはできなくなってしまう。
これは、少し考えさせられる話です‥
怒っているときほど「相手」を選んでいる
考えてみると‥上司から厳しく注意されたとき、「なんでそんな言い方するんですか!」と怒鳴り返す人は、あまりいませんよね。(笑)
■ 家族や部下には、強い言葉を向けてしまう
ところが、家に帰った途端、「なんでこんなこともできないんだ!」と家族に怒鳴ってしまう。
あるいは、部下には強い口調で、「何回言ったら分かるんだ!」と言ってしまう。
■ 重要な顧客には、普段どおりに話せる
でも、その直後に重要な顧客から電話が来れば、「○○様、お世話になっております」と、普通に話せる。
つまり私たちは、感情そのものを完全に失っているわけではない。
「今、この相手に、この感情を出してもいい」と、どこかで判断しているのです。
「つい怒鳴っちゃった」で終わらせない
だから、「つい怒鳴っちゃった」で終わらせない。
むしろ、「なぜ、私はこの人には怒鳴ってしまうのだろう?」と、一度立ち止まって考えてみる。
■ その相手だからこそ、出してしまう感情
すると、
- 「この人なら許してくれると思っているのかもしれない」
- 「自分のほうが立場は、上だと思っているのかもしれない」
- 「一番身近な人だから、感情をそのままぶつけてしまうのかもしれない」
そんなことに気づくかもしれません。
「感情的になった」のではなく、「感情を誰にぶつけるか」を選んでいた。
すでに持っている力を、身近な人にも
「自分は怒りをコントロールできない人間だ」と決めつける必要もありません。
なぜなら、あなたはすでに、大切な相手から電話がかかってきた瞬間に、怒りを脇に置いて、普段の自分に戻ることができているからです。
■ その力を、少しずつ使ってみる
だったら、その力を、家族にも。部下にも。同僚にも。
少しずつ使ってみることができるように努めてみる。
それだけでも、人間関係は大きく変わっていくのではないでしょうか。
怒鳴ってしまう前に、自分へ問いかける
「つい怒鳴っちゃった」と言葉を口にする前に、
「もし今、得意先から電話がかかってきたら、自分はどうするだろう?」
と、自分に問いかけてみる。
意外と、その答えの中に、自分の感情をコントロールするヒントがあるのかもしれません。
まず、これを書いている私から努力してまいります。汗

