「ついイラっとして、怒鳴っちゃった」は、本当?

第110回 アシスト通信 / 2026年11月号

「ついイラっとして、怒鳴っちゃった」は、本当?

「ついイラっとして、怒鳴っちゃったんです」

「頭に血が上って、どうしても感情を抑えられなくて……」

こんな言葉を聞くことがあります。

でも、本当にそうでしょうか?

感情を整え、身近な人への敬意と信頼を守ることをテーマにしたイメージ

大切な得意先から電話がかかってきたら?

例えば、あなたが誰かと口論になり、イライラして怒鳴っているとします。

その瞬間に、大切な得意先から電話がかかってきたら、どうしますか?

「うるさい!今それどころじゃない!」とは、たぶん言わないですよね。

私もきっと、電話に出た瞬間、

「あ、○○様、いつも大変お世話になっております!」と、声のトーンまで変わる。(笑)

さっきまで怒鳴っていた人が‥です。

では、さっきの「感情を抑えられなかった」というのは、何だったのでしょう?

一度、立ち止まって考えてみる

――「怒りを抑えられない」のではなく、
「抑えない相手」を選んでいる――

もちろん、怒りには個人差があります。

思わず声を荒らげてしまうこともあるでしょう。

しかし、多くの場合、「怒りをコントロールできない」のではありません。

実際には、「誰に対して、どこまで感情を出していいのか」を無意識に判断している。

だからこそ、得意先にはできることが、家族や部下にはできなくなってしまう。

これは、少し考えさせられる話です‥

怒っているときほど「相手」を選んでいる

考えてみると‥上司から厳しく注意されたとき、「なんでそんな言い方するんですか!」と怒鳴り返す人は、あまりいませんよね。(笑)

■ 家族や部下には、強い言葉を向けてしまう

ところが、家に帰った途端、「なんでこんなこともできないんだ!」と家族に怒鳴ってしまう。

あるいは、部下には強い口調で、「何回言ったら分かるんだ!」と言ってしまう。

■ 重要な顧客には、普段どおりに話せる

でも、その直後に重要な顧客から電話が来れば、「○○様、お世話になっております」と、普通に話せる。

つまり私たちは、感情そのものを完全に失っているわけではない。

「今、この相手に、この感情を出してもいい」と、どこかで判断しているのです。

「つい怒鳴っちゃった」で終わらせない

だから、「つい怒鳴っちゃった」で終わらせない。

むしろ、「なぜ、私はこの人には怒鳴ってしまうのだろう?」と、一度立ち止まって考えてみる。

■ その相手だからこそ、出してしまう感情

すると、

  1. 「この人なら許してくれると思っているのかもしれない」
  2. 「自分のほうが立場は、上だと思っているのかもしれない」
  3. 「一番身近な人だから、感情をそのままぶつけてしまうのかもしれない」

そんなことに気づくかもしれません。

「感情的になった」のではなく、「感情を誰にぶつけるか」を選んでいた。

すでに持っている力を、身近な人にも

「自分は怒りをコントロールできない人間だ」と決めつける必要もありません。

なぜなら、あなたはすでに、大切な相手から電話がかかってきた瞬間に、怒りを脇に置いて、普段の自分に戻ることができているからです。

■ その力を、少しずつ使ってみる

だったら、その力を、家族にも。部下にも。同僚にも。

少しずつ使ってみることができるように努めてみる。

大切にしたいこと

怒りをなくすのではなく、
怒りのまま人を傷つけない。

それだけでも、人間関係は大きく変わっていくのではないでしょうか。

怒鳴ってしまう前に、自分へ問いかける

「つい怒鳴っちゃった」と言葉を口にする前に、

「もし今、得意先から電話がかかってきたら、自分はどうするだろう?」

と、自分に問いかけてみる。

意外と、その答えの中に、自分の感情をコントロールするヒントがあるのかもしれません。

まず、これを書いている私から努力してまいります。汗

他人を必要以上に𠮟責するのは、
自身の信頼を失墜することと等しい。

今日のあなたの素敵な出会いを祈っております。
営業とは応援だ‼

最後まで読んでいただいた貴方の優しさに、心からの「ありがとう」を贈ります。

日本開業医支援研究会

宮本新治

2026年10月28日