第109回 アシスト通信 / 2026年10月号

人生は「質問」が創っている

――あなたは自分に、どんな質問を投げかけていますか?――

「人は1日に35,000回もの“質問”を自分に投げかけている」

そんな話を、セミナーやラジオなどで耳にしたことはありませんか?

私たちは朝起きた瞬間から、たくさんのことを自分自身に問いかけています。

人生は質問が創っている

■ 私たちが毎日、自分に投げかけている質問

  1. 「もう少し寝てもいいかな?」 朝起きた瞬間から、自分への質問は始まっています。
  2. 「今日は、どの服で出かけよう?」 日常の小さな選択も、自分への問いかけから生まれます。
  3. 「この仕事、明日やろうか、それとも今やろうか?」 行動するかどうかも、投げかける質問によって変わります。
  4. 「今日は、まっすぐ帰る?一杯やって帰る?」 一つひとつは小さくても、その積み重ねが毎日をつくっています。

一つひとつは、とても小さな問いかけです。

しかし、私たちは一日の中で、こうした無数の質問を自分自身に投げ続けています。

ここで考えてみてほしいこと

私たちが日々、自分自身へ投げかけている質問が、
自分の人生を創っているのかもしれません。

同じ出来事でも、質問によって未来は変わる

例えば、仕事で何かうまくいかないことがあったとき。

■ 過去に意識を向ける質問

  1. 「どうして自分はダメなんだろう?」 自分を責める方向へ、思考が向かってしまいます。
  2. 「なぜ、こんなこともできないんだろう?」 できなかった理由や過去の失敗ばかりを探しやすくなります。

それとも、次のような質問を自分に投げかけるでしょうか。

■ 未来に意識を向ける質問

  1. 「どうしたら、もっと良くできるだろう?」 改善する方法へ意識を向けられます。
  2. 「次は何を変えればいいだろう?」 次の行動や新しい選択肢を考えられるようになります。

同じ出来事であっても、投げかける質問が違えば、その後に考えることも、見える景色も大きく変わってきます。

質問は、答えを探す方向を決めます。

過去を責める質問をするのか。未来を変える質問をするのか。

その小さな違いが、次の行動を変えていきます。

ネガティブな質問は、ネガティブな答えを探させる

例えば、あなたが何かのセールスをしているとします。

相手へ見積もりを提示したものの、その相手は見積もりを見たまま、何も話しませんでした。

そこで、つい次のように聞いてしまうことがあります。

■ 相手の思考を狭めてしまう質問

「やっぱり、金額が高いですよね?」

このように聞かれると、相手は無意識に「高い理由」や「断る理由」を考えやすくなります。

質問が相手の思考を方向づける

ネガティブな質問は、相手にネガティブな回答を考えさせてしまいます。

こちらが使う言葉や質問の仕方によって、相手が考える方向まで変わってしまうことがあるのです。

自分への質問は、周りの人への質問にもつながる

もう一つ大切なのが、自分自身への質問は、やがて周りの人への質問にもつながるということです。

自分に対して、いつも「どうしてできないんだ?」と問いかけている人は、無意識のうちに部下や同僚、子どもに対しても、同じような言葉を投げかけてしまいがちです。

■ 「どうしてできないの?」と聞かれたとき

相手の脳は、無意識に「できない理由」を探し始めます。

  1. 「自分には無理だから」 自分の能力に原因を求めます。
  2. 「時間がないから」 できない状況や環境を探します。
  3. 「やったことがないから」 過去の経験不足へ意識が向かいます。

これでは、「どうすればできるか?」という前向きな発想が出てきません。

質問を変えると、相手の考える方向も変わる

一方で、次のように問いかけてみたらどうでしょうか。

■ 「できる方法」を探す質問

  1. 「どうすればできると思う?」 実現する方法へ意識を向けられます。
  2. 「何を変えたら、できそう?」 改善できる部分や新しい選択肢を考え始めます。
  3. 「何か手伝えることはある?」 一人で抱え込まず、周りと協力する方法を探せます。

このように問いかければ、相手の脳は「できない理由」ではなく、「できる方法」を考え始めます。

「どうしてできない?」から、「どうすればできる?」へ。

たった一言、質問の角度を変えるだけで、相手の考える方向は大きく変わります。

まずは自分自身への質問から変えてみる

これは仕事だけではありません。家庭でも、子育てでも、あらゆる人間関係で同じことが言えるのではないでしょうか。

周りの人への質問を変えるためにも、まずは自分自身へ投げかける質問を、過去思考から未来思考へ変えてみましょう。

QUESTION 1

「どうして自分はダメなんだろう?」から

「どうすれば、今より良くできるだろう?」へ変えてみる。

QUESTION 2

「なぜ、うまくいかないんだろう?」から

「うまくいくためには、何を変えればいいだろう?」へ変えてみる。

QUESTION 3

「なぜ、あの人はできないんだろう?」から

「どうすれば、できるようになるだろう?」へ変えてみる。

人生を変えるために、大きなことは必要ない

人生を変えるために、いきなり大きなことをする必要はありません。

有名人の本を読んだり、講演会に参加したりすることも一つの方法ですが、まずは今日から、自分自身に投げかける「質問」を一つ変えてみることから始められます。

今日からできる小さな一歩

何かがうまくいかなかったとき、
「なぜダメだったのか?」だけで終わらず、
「次はどうすれば良くなるだろう?」と自分に問いかけてみましょう。

たったこれだけでも、自分に起こる出来事が違って見えてくるかもしれません。

自分への質問が変われば、周りの人へかける言葉も変わります。

その結果、人間関係や仕事の進め方が変わり、職場や家庭内の雰囲気も少しずつ変わり始めるでしょう。

あなたの質問の一つひとつが、あなた自身の「これから」をつくります。

そして、その質問が、周りにいる大切な人たちの「これから」も動かしていきます。

今回のメッセージ

人生は「質問」が創っている。
だからこそ、今日から一緒に、自分への質問を少しずつ変えてみませんか?

質問が変われば、思考が変わる。
思考が変われば、これからの行動が変わる。

今日のあなたの素敵な出会いを祈っております。
営業とは応援だ‼

最後まで読んでいただいた貴方の優しさに、心からの「ありがとう」を贈ります。

一般社団法人全国中小企業アシスト協会
アルプス電力株式会社
日本開業医支援研究会

宮本新治

2026年9月28日