空海の言葉に学ぶ

第105回 アシスト通信 2026年6月号

空海の言葉に学ぶ

**「幸せな人の心得ていること」**

私は以前から、空海(弘法大師様)の教えに強く惹かれてきました。

空海の本を読んだり、映画を観たり、高野山の宿坊に滞在したこともあります。今、その中でしみじみと感じているのは――

空海の言葉には、現代の経営や人生にも通じる「本質」が詰まっているということです。

今回は、その中でも特に大切だと感じた“5つの教え”をご紹介したいと思います。

一、自分の適したところに力を使えば、物事はうまくいく

人は誰でも、それぞれの強みや個性という「輝かしい宝石の原石」を持っています。しかし、自分に合わないことに力を使い続けると、成果は出にくくなります。

自分の得意分野に集中することで、物事は驚くほどスムーズに進みます。これは経営でもまったく同じです。

社員一人ひとりの強みを活かすことができれば、組織は自然と活性化し、職場や家庭に笑顔があふれ、結果として業績向上につながります。

二、妙薬も使わねば益なし

たとえ、どれだけ素晴らしい薬があったとしても、実際に口にしなければ病が治ることはない、という意味です。

どれほど優れた知識や情報も、行動しなければ意味がありません。「良い話を聞いた」で終わってしまっては、何も変わらないのです。

人生を変えるのは、知識ではなく行動。小さな一歩でも実践することは、例外なく結果に比例するでしょう。

三、君子は己を責め、小人は人を責める

「人生がうまく行かない」「常に不安がある」「他人を信じられない」――もしそう感じている人がいるならば、何か思い通りに進まないときに、こう考えてしまっているのかもしれません。

「非を自分に探さず、他人や環境などの中を粗探しする」。つまり、責任をすべて外に向けてしまうのです。

原因をどこに求めるかで、その後の人生は大きく変わります。すべてを他人や環境のせいにしても状況は変わらず、まわりの人は離れていってしまいます。

一方で、幸せな経営者や、成長する人は“常に自分に改善点(原因・責任)を求める”もの。この積み重ねが、のちに大きな差を生み出します。

その結果、すぐにお金が集まらなくとも、たくさんの“友人”と“幸”が雪崩の如く訪れることでしょう。「企業」とは「人」を「止める」「業(わざ)」と書きますし……。

心暗ければ、即ち遇うところ
ことごとく禍なり

四、心暗ければ、即ち遇うところことごとく禍なり

これは、心が曇っていると、何を見ても悪い方向に捉えてしまうという教えです。

同じ出来事に直面しても、前向きに捉える人と、否定的に捉える人では、その後の結果が大きく変わります。

経営者やリーダーであればなおさら、自分の心の状態が組織全体、友人、家族に伝染します。だからこそ、日頃から楽しく笑顔で、前向きな視点を持つことが大切なのでしょう。

五、行はこれ修行なり

日々の行動そのものが、自分を成長させる修行であるという教えです。特別なことをする必要はありません。

目の前の仕事に真剣に向き合うこと、その日々の積み重ねこそが、自分を最も深く磨いていきます。コツコツと継続することが、やがて大きな成果につながるのです。

“「当たり前」を続けられる人が、結果として幸せな人生や経営を実現している”

ほんとに久しぶりに空海の本を開いてみましたが、空海の教えに共通しているのは、とてもシンプルです。

・自分の強みを活かす ・行動する ・責任を自分に求める ・他人を責めない ・前向きな心を持つ ・日々を積み重ねる……

どれも当たり前のようで、実践し続けることは意外に難しい。しかし、当たり前にできている人もたくさんいます。やはり、この“当たり前”を続けられる人が、豊かな人生を切り拓いていくのだと思います。

私もあらためて、初心に帰って毎日を過ごしてまいりたいと思いました。

今日のあなたの素敵な出会いを祈っております。

営業とは応援だ‼

最後まで読んでいただいた貴方の優しさに、心からの「ありがとう」を贈ります。

日本開業医支援研究会
宮本新治
2026年5月23日