
知らないうちに手取りが減る
――2026年、私たちの手取りを削る「支援金」と「値上げ」の波――
「公共料金の顔をしたステルス増税」 第104回 アシスト通信より
最近、SNSやニュースで「ステルス増税」と騒がれています。その代表格といえば「再エネ賦課金」ですが、2026年4月から導入された「子ども・子育て支援金」は、まさに新たな代表格といえるでしょう。
この制度の最大の問題は、税金という名目ではなく「社会保険料への上乗せ」という形で、気づかないうちに負担が増えていく点にあります。
※再エネ賦課金の推移:2012年は月66~88円程度でしたが、2026年現在は約1,200円(年間約1.5万円)と、13年で約20倍に膨れ上がっています。
忍び寄る「社会保険料上乗せ」の正体1. 「実質的な独身税」との批判
この支援金の大きな特徴は「労使折半」という仕組みです。毎月の健康保険料に上乗せされ、会社と従業員で半分ずつ負担します。
- 2026年度:給与の約0.23%を徴収(個人・会社 各0.115%)
- 2028年度:約0.4%へ引き上げ(個人・会社 各0.2%)
これが「独身税」と呼ばれる理由は、独身・既婚・子の有無に関わらず全員から強制徴収される一方で、恩恵を受けるのは子育て世帯のみだからです。恩恵を受けられない層からは「実質的な独身税ではないか!」という不満の声が上がっています。
2. 会社負担がもたらす副作用
「なぜ会社まで負担しなければならないのか」という点も議論の的です。企業側はすでに社会保険料の半分を負担しており、今回の支援金上乗せによってさらに人件費が膨らみます。
これにより、「会社側に余裕がなくなり、結果として従業員の賃上げが抑制されてしまう」という副作用が懸念されています。結局、会社負担分も巡り巡って、働く人の「手取り」に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
3. 2025年~2026年の負担増リスト
「子育て支援金」以外にも、私たちの生活を圧迫する値上げや増税が控えています。
| 項目 | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 自賠責保険料 | 2025年11月~ | 約6%程度値上げ。24ヶ月分で1,000円前後の負担増。 |
| 後期高齢者医療保険料 | 2025年度~ | 75歳以上の一定所得がある層を中心に段階的に引き上げ。 |
| 所得税・住民税 | 2025年度~ | 2024年の「定額減税(1人4万円)」終了に伴う実質的な増税感。 |
| 社会保険料の適用拡大 | 2024年10月~ | 従業員数51人以上の企業で働くパート・アルバイトの加入義務化。 |
その他、金利上昇による「奨学金」「住宅ローン」「借入金」等の返済額増加も家計を圧迫します。

